Anytion

いつかだれかの役に立つかもしれないお話

FF14プレイヤーがDQ10をやってみた!

私は生粋のFF14プレイヤーです。

どんなに忙しくても、週に1度は必ず遊びますし、続編が公開されれば、貯め込んだ有給をここぞとばかりに活用して朝から晩まで没頭します。しかし、年月が経過すると、そこはもはや勝手知ったる我が家。新しい発見や感動も少なくなり、早い話が刺激に飢えてきました。

そんなとき、DQ10の体験版が大幅拡張されることを知りました。

f:id:anytion:20200819212959j:plain

なんと、バージョン2の「眠れる勇者と導きの盟友」の終盤まで遊べることに!バージョン2といえば、FF14で言うと「蒼天のイシュガルド」がそれにあたります。そんなにがっつり遊べるのか!ドラゴンクエストといえば、国産RPGの代表作。一度くらいは遊んでみてもいいかもしれない。面白くなかったらやめればいい。なにせ体験版なのだから!

そんなわけで、FF14プレイヤーがDQ10の体験版をやれるところまで遊んでみる、という挑戦が始まりました。

 

 

はじめてのFFとドラクエ

まず最初に断っておきますと、私はFFとDQに特別な思い入れはありません。

FFシリーズはアプリも含め、FF14しか遊んだことがありませんし、ドラクエシリーズについても同様です。過去に出てきた登場人物やおきまりのセオリー、名作といわれるナンバリングタイトルがどれかすらわかっていません。そういう意味ではどちらも初めて遊ぶナンバリングタイトルになります。

 

ストーリーについて

バージョン1「目覚めし五つの種族」のメインストーリーをクリアしました。全体的にハートウォーミングでほのぼのとしたお話ですね。

バージョン1は5つの大陸にある町を巡ってキーエンブレムを集め、世界の滅亡を企てる冥王を倒すというもの。町を訪れると、それぞれの町は何かしらの問題を抱えており、主人公は王様(領主様)から問題の解決を依頼されます。周辺をあちこち探索すると、実は王様(領主様)の身近にいた人が魔物で、正体を現した魔物を追って洞窟や森を探索し、その最奥で討伐、町には平和が戻る、というストーリーです。実にシンプルでわかりやすい。いわゆるRPGの王道と言われる展開で安心感と安定感がありました。

ただ、王道であるがゆえに、大人の自分には若干物足りない感じはしました。いい話なんだけど、いい話だね、の一言で終わってしまうというか。物語の深みが足りなくて、絵本を読んでる感覚に近かったです。このあたりはバージョン1であるがゆえに、ということかもしれません。FF14もそうですが、壮大な物語は、最初はどうしても世界設定の解説が中心になりがちなんですよね。そういう意味ではいろんな町を巡ることができましたし、ちょっとした旅行みたいな体験することができました。バージョン2はストーリーの評価が高いと聞きます。これからこの世界設定を大いに生かした物語が展開されるのかもしれません。これからに期待!

 

武器や防具について

RPGといえば、強い武器や防具!貴重なアイテム!

さて、DQ10の武器や防具はどうなのかというと……、

そもそも、武器や防具の重要性が想定と違いました。

一般的なRPGでは武器や防具の性能は強さに直結します。レベルが上がれば、それに見合った装備に買い替える。これが常識。そんな考え方が染みついていた私は、序盤はレベルが上がるたびにきっちりと武器や防具を交換していました。しかし、やがて気づく。DQ10はLV35以上の装備が売っていないことに。調べると、LV35以上は敵がドロップするものや「旅人バザー」というプレイヤー同士の市場でアイテムを入手するとのこと。しかし、私が遊んでいるのは体験版。体験版は旅人バザーが使えません。Oh...なんてこったい。

仕方ないのでやれるところまでやろう!と開き直って進めたところ、後述するサポートなかまの助けを借りつつ、なんとLV50の冥王をLV35の装備で倒すことができました。プレイヤーレベルは60です。武器や防具がドロップ式だと、入手できるかどうかは運次第です。運が悪いと永遠に手に入らない、なんてこともあります。そんなとき、自分1人弱くても、他のプレイヤーの力を借りれば何とかなるのはとてもありがたいですね。

ただ、最後はもはや回復薬配布専門係になっていました。武闘家だったのですが、攻撃してもダメージが1しか通らず、主人公なのに完全にお荷物状態。役に立たないことこの上ない。できれば体験版でももう少し戦闘に参加できるよう、序盤の武器や防具を入手しやすくしてほしいなと思います。

 

UIについて

DQ10を初めてまず驚いたのは、画面のUIの少なさです。

MMORPGって基本的には画面上の情報が結構多めですよね。おそらくPC向けに開発されたのもあるでしょうが、マウスクリックやキーボード操作を前提とした印象のものが結構見受けられます。しかし、このDQ10については情報が、ほぼ、ない!これは素晴らしいと思いました。ゲーム画面に常時表示されるボタンやバーがなくなると、没入感が圧倒的に違います。かと言って必要なメニューがないというわけでもなく、特定ボタンを押せば表示されますし、最初はやや戸惑うものの、すぐに慣れます。このデザインはよくできているなぁと思いました。

 

移動について

これに関しては、率直にもう少しなんとかならないものか、と思いました。

DQ10はお使いクエストが非常に多いです。広大なマップをあっちへこっちへ移動し、ようやく目的地にたどり着いたかと思うと、すぐに”戻れ”。もちろんただ徒歩で移動するだけでなく、移動速度が上昇する乗り物「ドルボード」や町の入り口から要所へ運んでくれる行商人、街中にはワープ装置が用意されています。しかし、どれも「とりあえず置きました」感が強い。移動ネットワークのバランスも偏っているように見えました。

また、ドラクエではおなじみの「天井があると頭をぶつける」ルーラシステムも健在です。この「天井があると頭をぶつける」というのは、歴代ドラクエの伝統のようなのですが、ただ、本作はオンラインゲームなので、過去の仕様をそのまま引き継ぐのはちょっと……。システム的には断然そっちの方がこだわりを感じられるのですが、オンラインゲームはあちこちに移動するゲームです。移動でルーラを使おうとすると、そのたびに天井のないところまで移動しないといけないんですよね。オンラインゲームとルーラの仕様が合っていないように感じました。こういうところは柔軟にアレンジしてほしかったです。 

今後、ルーラストーンをもっと増えるでしょうし、このあたりの不便さも改善されていくかもしれません。ひょっとすると、天井をすり抜けるルーラストーンなんてものもあるのかも?まだバージョン1が終わったばかりなので、まだすべての便利機能までたどり着けていないだけかもしれません。これも今後に期待です!

 

サポートなかまについて

DQ10はオンラインゲームです。他人と協力して戦います。

この「他人と協力」というところに抵抗を感じる人がとても多いですね。実際は最低限の挨拶とマナーさえ守れば何も問題ないのですが、慣れた私でもやったことのないオンラインゲームに飛び込もうとすると緊張するので、初めての人には仕方のないことなのかもしれません。

これについては、「サポートなかま」システムが素晴らしかったです!

「サポートなかま」とは、オフライン中のプレイヤーをNPCとして雇用できるというもの。雇用すると、契約時間の間はプレイヤーの後ろをついてきて、冒険を手伝ってくれます。中に人はいないので、どんな失敗をしても、あちこち連れまわしても、途中で離席しても、何も言われません。なんて気楽なんだー!

しかも、雇用できるプレイヤーには、見るからにやりこんでそうな人もいて…、そういう人を雇えば、例え自分が役立たずでも問題なし!私はダメージ1しか与えられないにもかかわらず、サポート仲間が何百というダメージを与えてくれて、無事にボスを倒すことができました。最初はどうしても、緊張したり、下手だと思われたらどうしようと不安になったりするもの。まだ他人と一緒に戦うのはちょっと…という人でも遊びやすい工夫がされているのは良いですね。私もDQ10については、一人でのんびりやろうかなと考えているので、最初からずっとサポートなかまにお世話になっています!

 

以上、ひとまず現時点での感想でした。

全体的に丁寧に作られたゲームだなと思います。移動については首をひねってしまいましたが、それ以外はバグやほころびもなく、綺麗にまとめられていました。これであとは感情を揺さぶられるような体験があるといいのですが……。そこはこれからかなと思って楽しみにしています。

また続きを遊んだら、結果をご報告します!